忘れたと思っても身体が覚えている
子ども時代ピアノなどの楽器を習って、その後数十年触れることなく、何十年ぶりかで再開した人はたくさんいる。もう何も覚えていない、ブランクがあり過ぎて弾ける気がしない、そもそも真面目に練習する生徒じゃなかったし、と仰る方々も多いが、驚きの速度で回復し、瞬く間に上達していく。記憶というのは不思議で、奥底に眠っていたものが、身体を動かし始めると同時に目覚め、復元され再び進化するらしいと、確信するようになった。実は忘れてしまったという認識の方が錯覚で、一度取り出しさえすれば、そのやり方は覚えている、ということなのだと思う。
